小さな天使

「神様なんてホントは居ないんじゃないか」
そう思いたくなるような出来事が人生のうち何度か訪れる。

同僚であり、友人である人のお子さんが無くなった。
神様が居るのなら何故そんな試練を若い2人に与えるのだろう。
突然の知らせを昨日聞き、今日通夜に向かう間その事を考えていた。

私は神様が居るのなら、皆に平等に幸せと不幸を与えてくれるのだと思う。
信じる者も信じない者も平等に扱い、決してどちらか一方だけを天国へ、もう片方を地獄に落とすような事はしないと思う。

彼らの新しい家族は天使になった。
挨拶の中でそう話す友人の心中を察してやることは出来ないが、命の尊さとその価値をあらためて考えよう。それにより残された私達が、もっとしっかり生きることが出来れば、それこそが小さな天使の生きた証であり、私の出来る唯一のはなむけになるのではないか。